チェスに「アンパッサン」というルールがあることを最近知った僕です。最初わからなくて何回か復習に戻ったりしたのですが‥(Duolingoで学習中)。
まあ、ポーンが最奥部に辿り着けば「成れる」、というのは別に将棋でもよくある「成金」と同じ概念だからすんなり理解できるのですが、「一度だけ2歩進めるという特殊ルールを使用して」「その上で相手に並んで」「次の自分の一手で並んだ駒を斜めに横切る」ことで「駒が取れる」、つまりなんと「通行でいえば回避するような動きを攻撃と捉えている」というルールなんです。不思議だ‥。
あるいは、「並ぶこと自体を攻撃と捉えている」という概念なんでしょうか。となると、将棋で桂馬が特別視されるのと同じく、「成り代われる」駒の中で唯一クイーンとは明確に違う動きができるナイトは、ある意味「並んでいる」とも言えると思いますが、これは別に怒られではないのか‥。
万一成れる駒ばかりが残ってしまったら把握が面倒だから、ミラー対策及び共謀クイーン乱舞防止のためにこんなルールがあるのでしょうか。でも冷静になって考えたら、将棋も2歩はともかく、打ち歩詰めの禁止ってそんなに必須なんだろうか‥?と疑問になってきた‥。「そんなルールあった方が楽しいじゃん」というだけの説もある。詰将棋で無限に歩が使えたら「せめて成ってトドメにして!」という人が多発するかもしれませんし。そうすると考えられ得る最大の失礼とは「突き歩詰め」であり、それを早々に目指す意思を示す「初手端歩」をアイデンティティとするのも、ある種初心に帰る現代プレイングかもしれません。
成金になるハードルが低めの将棋に対して、難度は上がるが成れたらクイーンにすらなれるチェス。弱点になるだけのキングをわざわざ増やす必要もないですしね。キン、キン、キン‥。ナイトなら遠隔でも可能‥。騎士として恥ずかしくないのか!GO!GO!ダイレクトアタック、ノーシークレット‥!

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