「CENTERにこんな雑魚がいたなんてね」……吐き捨てるように言い放たれた言葉とともに、彼女の「見えざる手」が唸りを上げる。
「まさか‥!【遠隔接触 】‥!」「カマトトぶるんじゃねぇよ‥。初めてじゃないんだろう?」僕は防御をしていたつもりでした。下ネタの濁流から逃げるように帰っていた電車の中‥。ここで解き放つわけにはいかない。
山の頂上を踏破するがごとく一瞬で永遠の迷宮に入り、しかし僕の死門は封殺を試みる。‥なんとか踏みとどまった。そう感じました。その時点で僕に興味を失ったのか、それからもうその声を聴くこともありませんでした。いや、どっかですれ違ってるかもしれませんが‥。
道を歩くってなんだ。走り続けるのか?歩いてもいいのか?電車使ってもいいですか?
道程とは、どこからどこまでのことだ。これは本来の意味での遠隔接触を体験したと言えるのだろうか。まだどこにも辿り着いてなんかいない‥。
僕にも戦う手段があれば‥。いっそ楽になるのが正解だったのか‥?ここが何かの分岐点だったような気がしてならないんですよね。
時には、踏みとどまる勇気も大切。そっちに行ってはいけない‥。上がだめなら、下にイケるんだろう‥!?